『もっとやらせたい』という気持ち

2020年07月06日

◎ ふだんは勉強することが嫌いな子供が、頑張って学習課題を仕上げると、私たち大人はとても嬉しくなります。そして、「もっとやらせれば、もっとできるようになるかもしれない」「もっと難しい課題をやらせて、もっと力を伸ばしてあげたい」と思い、さっそく課題の量を上乗せしたり、次の難易度のステップの課題を追加させたりすることがあります。子供の成長を願う気持ちはよくわかりますが、実はここが誰もが陥りやすい"落とし穴"です。

◎ 「頑張って頂上までやっとたどり着いて、ホッとしたと思ったら、まだその先に頂上があった...」。これでは気持ちが落ち込み、意欲も失くしてしまうかもしれません。学力を高めたり、何かをできるようになったりするためには、一度にたくさん頑張らせて心身を消耗させるよりは、少しずつでも努力や意欲を継続させるほうが、「力」として蓄えられます。

具体的な手立てとして(特に勉強することを嫌がっているケースでは)

◇あらかじめ学習する分量や範囲をはっきり決めておくこと。(ゴールを決めておくこと)どれくらい頑張ったらよいか見通しがあったほうが、意欲をもちやすい。

◇余力があっても、時間が余っても、はじめに決めたとおりに終わりにすること。

◇「できた!」「やった!」という達成感で締めくくること。

◇「ぼく、もっとできるよ」と、余力を残したところで終ると、次回につながりやすい。

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