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学校復帰について
『まず良い相談相手を見つけましょう』
学校復帰を目指す場合は、学校側の誰と相談するのかをぜひ考えてください。一般的には、担任、養護教諭、コーディネーター、カウンセラー、校長などが相談の窓口になることが多いと思いますが、大切なことは、役職名ではなくて「親身になってくれる人」を見つけることだと思います。同じ学校の先生たちでも、不登校に関する考え方には違いがあります。「子供や保護者の悩みについて」や「学校で何をしてくれるか」などの内容で、なるべく多くの学校関係者と話すと、それぞれがどう考えているのかがわかります。「保護者の悩みに寄り添ってくれる人」「子供のために具体的に行動してくれる人」を見つけることが学校復帰の第一歩になります。
また、学校の関係者だけでなく、保護者ご自身の友人や同僚など、家族以外の人とも気軽に話ができるといいでしょう。話の内容は、「不登校に関すること」だけではなく、「全く関係ない話題」もおすすめです。「子供が不登校」という悩みにとらわれ続けると、保護者自身の心が弱ってしまいます。「気晴らしの時間」を多くもつことで、不登校期間も健全に生活することができます。友人などと会話する以外に、「仕事に打ち込む」「カフェで一人の時間をもつ」など、気晴らしの時間をぜひ大切にしてください。
『子供の気持ちに寄り添いましょう』
多くの保護者は「子供を早く学校に復帰させたい」と考えるかと思います。しかし、子供の心理状態がひどく落ち込んでいるときに無理をして登校させたり、学校側の環境が整わない状態で行かせたりすると、その後ますます学校が嫌になることがあります。あせらずに、じっくり子供と話し合うことから始めると良いでしょう。その際、「説得する」のではなく、「子供の気持ちに寄り添う」ことを最優先にすると、子供に安心感が生まれ、結果として最も順調な学校復帰に繋がることがあります。最初は、「学校に行きたくないんだね」と、優しく子供の話をなぞるだけで構いません。「自分の気持ちをわかってもらえた」と、子供が感じるようにすることを心がけてください。子供とバトルをしたり、叱って学校に行かせようとしたりすると、親子共に疲弊し、場合によってはその後何年もお互いの心にしこりを残します。間違っても声を荒げて説得することはないようにしましょう。
『学校に行かない理由を見つけましょう』
「学校に行きたくない」という子供の気持ちが生まれる要因は様々です。それぞれに適した支援をしないと、いつまでたっても前進しないばかりか、心の状態が悪化することもあります。子供がなぜ学校に行かないのかを見つけ、それに合わせた環境作りをしていきましょう。
『緊張を和らげましょう』
不登校でも時々は学校に行く子もいるかと思います。そのとき子供は、勇気を振り絞り、とても緊張している心理状態です。「友達は受け入れてくれるか」「勉強について行けるか」「人の視線」「親と離れる不安感」など、さまざまな緊張要素があります。これらが軽減されることで、「学校にいても大丈夫かも」と思えるようになります。学校側と話し合い、復帰のために学校環境を整え、子供の緊張を和らげましょう。
※子供が学校に行ったときは、顔つきや声などが平然としていても、「すごくがんばっている状態」です。親は「よくがんばったね」と褒めることを忘れないでください。
安心できる環境の具体例
『友達の言葉遣いが温かい』『友達が自然に受け入れてくれる』『先生が困り感に気付いてくれる』『一日おきの登校が認められる』『午前中だけの登校が認められる』『教室にいたくないときは別室に行ける』などがあります。また、『聴覚過敏や味覚過敏の子に合わせた支援』など、発達の偏りに合わせた対応が必要な場合もあります。
学校によって得られる支援は様々です。いずれにしろ、学校に通うことで極度に緊張したり、つらさが深刻になったりする場合は、別の方法で社会との接点を見つけることを視野に入れても良いでしょう。転校したり、フリースクールに通うことで前向きになる子供も多くいます。「今の学校ありき」ではなく、「楽しい子供時代」を前提とした復帰を目指すことをお勧めします。
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