不登校になる要因

おそらく、多くの保護者の方は、子供が不登校になると、「あなたの育て方が悪い」「家庭に原因がある」と心無いことを言われたり、周囲がそう思っているんじゃないかと感じたりして、心細い思いをした経験があるのではないでしょうか。不登校になる要因は様々で、一概に「育て方」のせいにしてしまうのは間違いです。不登校はいくつかのタイプに分けて要因を考えることができます。


①友人とのトラブル

②頑張ることに疑問をもっている

③緊張を強く感じてしまう

④不登校という行動で、親や教師の注目を自分に向けたい

⑤環境になじめない(特に小1、中1、転校時に多い)

⑥学校に行くことに意義を感じない

⑦家族(特に母親)との心理的分離を不安に感じる

⑧ネグレクト(育児放棄)

⑨睡眠障害によるもの

⑩他者による自分への評価を不安に感じる

⑪教師が怖い

⑫学校に行くと嫌な経験を思い出す

⑬学業不振によるもの

⑭部活動への不適応

⑮学校の規則になじめない

⑯進路に対する不安に起因するもの

⑰ストレス耐性が少なく、学校生活になじめない



などなど様々なタイプがあり、それぞれに適した支援をしなくてはなりません。学校に相談すると、「しばらく様子を見ましょう」とか「とにかく連れてきてください」、「登校刺激を与えないように」などと、固定感で対応されることもありますが、これも間違いです。適切なかかわりには、「刺激を与えた方がよいケース」もあれば、「刺激を与えない方がよいケース」もあります。「教科学習への支援」や「友達関係の修復」をする必要がある場合もあります。また、「保護者と子供のかかわり方」によって、子供のストレス耐性が少なくなるケースがあります。その場合には保護者自身の変化が必要なこともあります。その他にも、医療や他の機関を頼った方が良いケースもあり、子供の置かれた状況や性格とも合わせて考えるべきことです。決して固定感で語れることではないのです。


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